今日の宅建問題【第3編】&平成27年度試験

平成26年6月25日に公布された宅地建物取引業法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令が10月1日に公布され、同法の施行日が平成27年4月1日となりました。

これにより、宅地建物取引主任者資格試験は、「宅地建物取引士資格試験」に名称変更されることとなり、平成27年度に第1回の「宅地建物取引士資格試験」が実施されることとなります。

なお、登録講習修了者については、新しい名称の試験になった後も、登録講習修了試験に合格した日から3年以内に行われる試験の一部が免除されます。

平成27年度の試験については、平成27年6月5日(金)の実施公告で正式に発表されます!

大人 勉強

【担保物権】

第52問
担保物権に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。

①抵当権者も先取特権者も、その目的物が火災により焼失して債務者が火災保険金請求権を取得した場合には、その火災保険金請求権に物上代位することができる。

②先取特権も質権も、債権者と債務者との間の契約により成立する。

③留置権は動産についても不動産についても成立するのに対し、先取特権は動産については成立するが不動産については成立しない。

④留置権者は、善良な管理者の注意をもって、留置物を占有する必要があるのに対し、質権者は、自己の財産に対するのと同一の注意をもって、質物を占有する必要がある。

※答えは下部に記載します。

 

第53問
担保物権に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。

①建物の建築工事の費用について、当該工事の施工を行った者が先取特権を行使するためには、あらかじめ、債務者である建築主との間で、先取特権の行使について合意をしておく必要がある。

②建物の賃借人が賃貸人に対して造作買取代金債権を有している場合には、造作買取代金債権は建物に関して生じた債権であるので、賃借人はその債権の弁済を受けるまで、建物を留置することができる。

③質権は、占有の継続が第三者に対する対抗要件と定められているため、動産を目的として質権を設定することはできるが、登記を対抗要件とする不動産を目的として質権を設定することはできない。

④借地人が所有するガソリンスタンド用店舗建物に抵当権を設定した場合、当該建物の従物である地下のタンクや洗車機が抵当権設定時に存在していれば、抵当権の効力はこれらの従物に及ぶ。

※答えは下部に記載します。

 

 

 

 

【答え】

第52問の答え

①正しい:債務者がもらうはずのお金を差し押さえることができるという特質(これを物上代位性という)は、抵当権にもあるし、先取特権にもある。

②誤り:契約によって成立するのは、質権と抵当権。先取特権と留置権は、法律の規定によって成立する。

③誤り:留置権と先取特権は動産についても不動産についても成立する。

④誤り:留置権者は、善良な管理者の注意をもって留置物を占有する必要がある。また、質権者も、善良な管理者の注意をもって質物を占有する必要がある。

よって、この問いの正解は①です。

第53問の答え

①誤り:先取特権は、「先取特権を設定しましょう」との合意がなくても成立する。ちなみに留置権も合意がなくても成立する。また、質権と抵当権は「質権(抵当権)を設定しましょう」との合意がなければ成立しない。

②誤り:留置権とは、その物に関する債権を持っている場合に、その物の引渡しを拒むことができる権利。本肢の賃借人は、造作に関する債権を持ってはいるが、建物に関する債権を持っているわけではないので、「造作の代金をもらうまでは出ていかない」と建物の引渡しを拒むことはできない。(建物を留置することはできない)

③誤り:動産にも不動産にも債権などの財産権にも質権を設定することができる。

④正しい:抵当権の効力は、抵当権設定時からあった従物に及ぶ。よって、抵当権設定時に存在した地下のタンクや洗車機にも抵当権の効力は及ぶことになる。

よって、この問いの正解は④です。

 

いままで「不動産」という言葉ばかり聞いてきて、ここで初めて「動産」という言葉が出てきました。動産とは時計や宝石など、呼び名の通り、動かせる資産のことを言うんですね。質権は質権設定契約により設定されますが、即時取得できるそうです。
日常で見聞きしない言葉が増えてきて、最近の分野はとても難しいです・・・

chieko.miniチエコ