今日の宅建問題【第2編】

【債権譲渡】

第38問
AがBに対して1,000万円の代金債権を有しており、Aがこの代金債権をCに譲渡した場合における次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。

①AB間の代金債権には譲渡禁止特約があり、Cがその特約の存在を知らないことにつき重大な過失がある場合には、Cはこの代金債権を取得することはできない。

②AがBに対して債権譲渡の通知をすれば、その譲渡通知が確定日付によるものでなくても、CはBに対して自らに弁済するように主張することができる。

③BがAに対して期限が到来した1,000万円の貸金債権を有していても、AがBに対して確定日付のある譲渡通知をした場合には、BはCに譲渡された代金債権の請求に対して貸金債権による相殺を主張することができない。

④AがBに対する代金債権をDに対しても譲渡し、Cに対する債権譲渡もDに対する債権譲渡も確定日付のある証書でBに通知した場合には、CとDの優劣は、確定日付の先後ではなく、確定日付のある通知がBに到着した日時の先後で決まる。

※答えは下部に記載します。

【債権】

第39問
AがBに対して金銭の支払いを求める場合における次の記述のうち、AのBに対する債権が契約に基づいて発生するものはどれか。

①青信号で横断歩道を歩いていたAが、赤信号を無視した自動車にはねられてケガをした。運転者はBに雇用されていて、勤務時間中、仕事のために自動車を運転していた。Aが治療費として病院に支払った50万円の支払いをBに対して求める場合。

②Aは、B所有の甲不動産の売却について、売買契約が締結されるに至った場合には場バイ代金の2%の報酬の支払いを受けるとして、Bから買主のあっせんの依頼を受けた。Aがあっせんした買主Cとの間で1,000万円の売買契約が成立したのでAがBに対して報酬として20万円の支払いを求める場合。

③Bは、B所有の乙不動産をAに売却し、代金1,000万円の受領と同時に登記を移転して引渡しも終えていた。しかし、Bは、錯誤を理由にAに売買契約は無効であるとして、乙不動産を返還し、登記を戻すようにAに求めた。これに対し、AがBに対して、1,000万円(代金相当額)の返還を求める場合。

④BはDに200万円の借金があり、その返済に困っているのを見かねたAが、Bから頼まれたわけではないが、Bに代わってDに対して借金の返済を行った。Bの意思に反する弁済ではないとして、AがDに支払った200万円につき、AがBに対して支払いを求める場合。

※答えは下部に記載します。

 

 

 

 

 

 

【答え】

第38問の答え

①正しい:債権の譲受人であるCが、譲渡禁止の特約の存在を知らないことについて、重過失がある場合は、Cは代金債権を取得することはできない。

②正しい:債権の譲渡人から債務者への通知(口頭でよい)があれば、譲受人は債権者に対抗できる(自分に払うよう主張できる)。

③誤り:債権の譲渡通知があっても、譲渡の通知が到達したときに、既に弁済期の到来(期限の到来)している反対債権(Aに対する債権)をBが有していれば、Bは相殺を主張できる。

④正しい:確定日付のある証書と確定日付のある証書がケンカした場合、証書が先に到着した方が勝つことになっている。
例)証書① 確定日付3月1日  通知の到達3月5日
証書② 確定日付3月2日  通知の到達3月4日
この場合、先に到達した証書②が勝つ。確定日付が先である証書①が勝つのではない。

よって、この問いの正解は③です。

第39問の答え

①契約に基づかない:契約は申込み承諾によって成立する。交通事故(不法行為)による損害賠償請求権は、契約によって発生するのではない。

②基づく:契約は申込みと承諾によって成立する。BがAに対してあっせんの申込みをし、Aが承諾している。よってAのBに対する債権は契約によって発生している。

③基づかない:Aの1,000万円の返還請求権は、契約によって発生したのではなく、契約が無効になった結果発生したものである。

④基づかない:契約は申込みと承諾によって成立する。AはBから申し込まれたわけではない。

よって、この問いの正解は②です。

「債権者」「債務者」という言葉自体、他人事のようにしか聞いたことがなかったので、どっちがどっちの人だ!?と戸惑ってしまいました。
債権者が「支払なさい!」と言う人で、「債務者」がお金を払う人なんですね。
この分野の問題は、私にとって身近な話題ではなかったのですが、多少見聞きしたことのある内容なので、「自分だったら…?」と想像しながら学ぼうと思います!

chieko.miniチエコ